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なお、ここで言う小中高の一貫校とは、私立の小学校の6年間と中学校の3年間。そして、高等学校の3年間を同じ学校で12年間学ぶ学校のことです。 それでは、私立の小中高の一貫校について紹介します。
「中学校・高等学校へ何もせずに進学できるから勉強ができなくなるんじゃないの?」と思うかもしれませんが、実はそんなに簡単なことではありません。 小学校に入学するために、お受験を経験されますが中学校に進学するにも条件があります。英検が決めれらた級以上であること。6年生の学期末テストが一定以上であること。更に、6年生の3学期には総合テストがあり一定以上に達するまで講習を受けて再テストを受ける。また、素行が良いことなどが中学に進学する条件とされます。同様に、高等学校に進学する条件もあります。
一貫校でも、一流大学に合格することは簡単ではありません。 私の経験では、小中高の一貫校に通っている約20%が6大学に合格していました。学校によって、差はあるでしょうが一流大学に合格するのは難しいのです。 2018年の本ですが、中高一貫校の大学合格力ランキングが掲載されている本がありますので紹介します。この本で分かる様に一貫校に通っているからと言って全員が一流と言われる難関大学には入れません。
![]() 小中高の一貫校は、充実した教育でしたし、周りは優秀な子ばかりでした。
公立校から高等学校に進学してきた子供との学力差があることに悩んだのは確かです。 一貫校に通わせて後悔を強く感じたのは、子供が高等学校に進学した時でした。我が家は、サラリーマンの夫と4人家族で決して裕福ではありませんでした。むしろ金銭面では、苦労ばかりでした。金銭面に苦労することが後悔を強く感じさせる理由だったのです。 「苦労してお金を出して、一貫校に通わせたのに公立から入ってくる子供と同じか!」この時の私は、子供のことよりもお金のことに重きを置いていたのです。 学費が掛かることを良く理解していれば、もっと気が楽だったかもしれません。だから、お金の新ルールの本を紹介します。これを読んでおけば、将来掛かる学費が分かりますので費用の計画が立て易くなるでしょう。
それでは、小中高の一貫校に通わせることのメリットについて紹介します。
〇ホール施設 〇体育館施設 〇グランド施設 〇部活動施設 ●教育設備を知ろう 〇白板 〇プロジェクター 〇アイパッド 〇教室 ●優秀な教員を知ろう 〇各教科ごとに専門の先生 〇予備校先生 ●充実した学校生活を知ろう 〇部活動の充実 〇文化祭・体育祭の充実 〇修学旅行 ●高い教育を知ろう 〇授業の進捗 〇大学受験を目標にした授業 ●塾に通う必要性を知ろう 〇習熟度に合わせた授業 ●高校で受験を知ろう 〇進学試験 〇進学条件課題 ●いじめを知ろう ●子供の成長を知ろう ●学校施設を知ろう
小中高の一貫校の施設は、各々別々ですが主要となる施設は共同で活用します。主要となる施設を下記に挙げてみました。 〇ホール施設 クラッシックや演劇などが開催出来るほどの大きなホールです。一年に一回程度の講演が開催されました。講演の内容は、その年によってクラッシックバレーであったりオペラ歌手を招いての独奏でした。 良い思い出は、子供と一緒にクラッシックバレーを鑑賞した思い出です。帰宅後の夕食時には、バレーを鑑賞したのが初めてだったこともあり子供が楽しそうに話をしていたのを思い出します。本物を見ることで、子供の感性が成長したのではないかと感じています。他には、学年対抗による合唱会が開催されました。子供達ちは、賞を取るため団結力が芽生え友達の絆も強まったように思います。合唱祭の模様は、DVDに録画され販売され、良い思い出として残すことが出来ました。 スケールの大きいステージを利用する発表会では、緊張するそうですが「楽しい忘れられない経験ができた」と子供は言ってました。 〇体育館施設 バスケットボールのゴールが移動できる設備を有していました。バレーボール、バドミントンが出来ました。 他には、カーテンが自動。冷暖房完備で夏は涼しく、冬は暖かく。昨今の夏は猛暑であり、屋外での体育授業が体育館に変更されることが多かったと思います。 大きな体育館のほかに小体育館もあり、見学席が自動で出し入れできる施設でした。体育以外には、保護者会などに活用されていました。 〇グランド施設 一部が人工芝のグランドを含め、合計で3面ありました。何れも水捌けが良く雨が降った翌日には使用が可能でした。体育の時に使用するほか、部活動の野球・陸上・サッカーなどで使用されていました。特に高等学校の部活では、充実したクラブ活動が行えるよう設備の充実を図っていました。 〇部活動施設 バスケ・バドミントン・バレーボール・水泳・合唱・吹奏楽などの屋内の部活動。サッカー・野球・テニス(硬式・軟式)・ソフトボール・陸上・ゴルフなどの屋外の部活動に関する設備は整っていました。中高と部活は、同じ活動をされていました。 小学校では、クラブ活動と言われる週一回の授業がありました。小学生は、中高と違い背が小さいことから、小学生用の施設を使用します。 中学校では、高校とほぼ同等の活動でした。高校生と一緒に行う部活もありました。 高等学校では、部活の部屋が与えられていました。予算も多くなり部活で使用する器具も整っていました。
●教育設備を知ろう
〇白板 小学校と中学校は白板を使用し、高等学校では黒板を使用しました。黒板の方が字が見やすいようです。 但し、白板はチョークの粉が出ないこと、色が豊富なことが良いようでチョークの掃除や色が多いので重要な箇所をチェックするときに分かりやすいようです。 白板を利用する理由の一つが、プロジェクターの活用があり映し出すのに都合がいいのです。小学校と中学校では、問題などをプロジェクターに映す授業を行っていました。フラッシュ演算的なこともしていました。 具体的には、地理の授業では、地域を映し出し瞬時に生徒へ回答を促すことをし回答を求めていました。 白板は、こんな感じのです。実際は、もっと大きいですよ。ちなみに、自宅に置いて子供に説明する時には重宝しました。 〇プロジェクター 全ての教室・ホールに設置されていました。一回の授業に一回は、活用されたようです。修学旅行など旅行後には、パワーポイントを活用し発表する授業もありました。また、学園祭などにも活用されていました。 パワーポイントの使用方法や発表の方法も学びますから、プレゼン能力は高くなり必然的に人前での説明の仕方が上手になった気がします。 プロジェクターで白板(ホワイトボード)に投影します。ちなみに、プロジェクターは、このようなものを天井に吊るしていました。 〇アイパッド 小中高と授業中に辞書代わりなどに使用していました。また、問題のプリント代わりにも使用していました。 更には、学年またはクラスの連絡を行う際に活用していました。使用場所は、Wi-Fiが使用できる環境のところに限られます。 基本的な操作は、小学校でマスターしました。なお、高等学校になると多くの時間で使用するようになります。それと言うのも昨今の大学受験は、ネットの活用が必須となっているためです。 ちなみに、ケース・フィルムなそは、自身で準備する必要がありました。この様なものです。何せ、壊したら保証しなければなりませんでしたので。 〇教室 一クラスが30人前後であり、ゆとりのある広さです。暖冷房完備であり季節を通して、一定な温度管理がされていました。 前と後ろには、白板が設けられており、廊下に面した壁はガラスで覆われ廊下から教室の中が見えます。ほぼ、小中高と同じ教室の作りとなっていましたが高等学校は黒板でした。
●優秀な教員を知ろう
〇各教科に専門の先生がいます 小学校の授業では、2名の教員が対応しました。主として教壇で教える先生と生徒の脇を巡回して教える先生です。小学校から数学・英語・家庭科・理科・社会・音楽などの授業は、専門の先生が担当しました。英語では、外国の先生がネイティブな英語で授業を行いました。そのため、英検の聞き取り問題では、良い成績を取って いました。おかげさまで、中学には英検2級を取得することができました。 中学校では、数学や英語の授業では理解度に応じてクラス分けされました。そして、専門の先生が理解度に応じた授業をしました。 先生方の卒業した大学を知ると「やはりね」と納得する限りです。 〇予備校の先生もいます 高校になると大学受験のために、集中授業として予備校の先生が学校に招かれ教鞭を振るうことがありました。子供は、予備校の先生の方が分かり易い場合もあったと言っていました。主目的は、予備校選びをするたもの 一石を投じることだと思います。
●充実した学校生活を知ろう
〇部活動の充実 部活動の一部では、中学校のときに高等学校と一緒に部活動をします。中学から高校まで同じ部活動を続ければ特化した技術の修得が可能です。最長で6年間を経験できるので、やり遂げる充実感は他には無い経験ができます。練習試合などの遠征の場合は、学校のバスを利用します。日本の伝統的な部活の場合は、海外に発表しに行く場合もありました。 大学のOA入試を目指すならば、6年間の経験は大いにアピールできる要素を持っていると思います。 〇文化祭・体育祭の充実 文化祭は、小中高と共同で開催されました。小学校の時は、中高生のお兄さんお姉さんの出店に興味があるので楽しいようです。中高生は小学生が可愛く思えるようです。小学校の時に中高生の出店で工作など作った経験や食べたことの思い出を大切にしています。 中高生になるとホールを使用して、演劇や音楽など部活動の一部として発表を行いました。これらは、父兄に人気があり満員御礼です。 体育祭では、体力の関係なのでしょう。小学校は、小学生のみの開催でした。なお、小学校の体育祭には高等学校生が玉入れの籠もちなどに参加し協力していました。一方で、中高生は共同で開催されます。体力の違いを中学生は目の当たりに見て感じるようです。特に中学一年生は、驚きをもって見ています。応援合戦もあり、子供達はその迫力に驚嘆します。湧き起こる歓声からチームの団結力が感じ取れます。 〇修学旅行 小学校から海外への修学旅行となります。この他に修学旅行以外に英語研修として海外に行きました。ですから、小学校では英語圏に2回行きました。ちなみに英語の研修では、その国の学校と交流します。その交流は、英語で行われます。また、練習した英語でスピーチが行われました。なお、宿泊先は4つ星以上のホテルに泊まるので、親としては安心でした。中学高校では、ホームステイ形式で一般家庭に数日泊まり英語でのコミュニケーションを体験しました。帰国後は、友達となった海外の子とメールなどを交換しています。友達がグローバル化するのに親としても驚きです。海外を体験できることは、財産になるようです。その国がニュースや旅行のTV番組で取り上げられると体験したことを具体的に話せる強みは素晴らしいと思います。 帰国した子供を表情は、今も目に焼き付いています。
●高い教育を知ろう
〇授業の進捗 小学校では、6年生で中学生の授業が開始され、中学校の3年生では高校生の授業が開始されます。高校の3年では、ほぼ授業が終了し大学入試を目指した授業となります。先取りにより、高校の3年目を大学入試の勉強に充てます。 小学校から中学校に進学する条件、中学校から高等学校に進学する条件が細かく決められています。条件に満たなければ補習が課せられ、補習終了後に試験が行われますが、この試験で合格しなければ親は誓約書を提出する必要があります。学校の成績以外には、条件として課せられるのが漢検・英検などです。授業の先取りをしますので、必然的に漢検・英検などは高い級を目指すようになります。よって、高校の大学受験までには、AO入試などの採点に加味できる英検が取得できました。 〇大学受験を目標にした授業 国立大学を目指すことができる授業のカリキュラムが充実しています。特に小中高の一貫校クラスを選択した場合は、学校の授業と自宅学習のみで国立大学を目指せます。また、大学への推薦枠も多いので、高校1年生からクラス単位で上位成績を目指していれば、推薦を取得することが可能です。 予備校との連携も良く、模試なども充実しています。ちなみに、学校と予備校が提携している場合もあり、提携している予備校に入学すると入学金が軽減されるメリットがありました。 ●塾に通う必要性を知ろう
〇習熟度に合わせた授業 中学生からは、小学生からのクラスと中学入試組クラスとに分かれます。さらに細分化され、小学校からエスカレーター式に上がったのクラスでも成績順に分かれます。同じように中学入試組も成績で分かれます。さらに、習熟度に合わせた授業が開始されます。英語と数学が習熟度により分けられます。中間試験および期末試験の結果により習熟度で分けられ、指定された教室に分けられで授業が行われました。内容も進み方も異なります。高校に進学する際もほぼ同様で、中学生からエスカレーター式のクラスと高校入試クラス。さらには、成績上位者の選抜クラスなどに分かれます。なお、成績上位者が集まる選抜や特選クラスには、小学生からエスカレーター式で進学した生徒が多いので一貫校の学力の高さが分かります。 けれども成績が良いのは、塾での復習を行っているからです。なお、常日頃から2時間以上の学習が上位クラスに入る
●高校で受験を知ろう
〇進学試験 小学校から中学への進学試験は、小学校6年生で学習した内容の問題が出されました。取得点数も決められており、規定の点数に満たない場合は補修が課せられます。なお、補習後には、再試験が行われます。再試験の成績が定められた点数未満ですと、さらに補習が課せられます。よっぽどでない限り中学進学は許可されますが、親は勉強することの誓約書を書かされます。なお、素行が悪い場合には、中学への進学を辞退しなければならない場合もあります。 中学から高校への進学試験は、中学3年間の総合試験と外部から入学するための試験と同等な試験が行われます。さらには模試も実施され、これら三つの試験が総合的に判断されます。これらの試験結果は、高校のクラス分けにも用いられます。 なお、中学の中間や期末試験の成績が良くとも進学試験は、応用問題が用いられるので常に上位を取っていた生徒が高校で良いクラスに入れるとは限りませんでした。 〇進学条件課題 小学校から中学校へ進学する際には、英検が4級以上。漢検が4級以上でした。中学校から高校への進学する際には、英検が3級以上でしたが漢検は特に決められていませんでした。上位クラスを目指す生徒は、英検2級。漢検2級を持っていました。 暴力や授業態度などの素行が悪く、親が学校から呼ばれる回数が多い場合は、進学を辞退する必要が出てきます。 ●いじめを知ろう
全く無いと言うのは、難しいです。但し、先生方は常に注意を払っています。昨今は、SNSなどで拡散が容易ですから学校側はシビアになっています。そう言った面からもいじめは、早いうちに刈り取られます。 小学校の場合では、親が呼び出されますが中途での退学は無く6年間は通うことが出来ます。但し、素行が悪く正される見込みがない場合は、中学校への進学は辞退する必要が出ます。 中学校の場合では、小学校の対応とほぼ同じです。義務教育と言うことからも退学はさせません。 高等学校の場合は、いじめを行った生徒の親は、すぐに学校へ呼び出されます。改められず回数が多い場合は、退学になります。高校の場合のいじめは、SNSを使う場合が多く非常に闇が深い場合が多くなります。いじめが多様となっていることに先生方も頭を悩ましています。 ●子供の成長を知ろう
小学校の思いでとして成長を強く感じたのは、小学校一年生の時でした。一年生が始まり一ヶ月後には一人で公共機関の電車やバスを使って学校まで通い始めたのです。親としては、不安もありましたが逞しく成長する姿には、感動するのみでした。 公共機関を小学校から使い始めたこと。また、友達も同じようにして通っていることもあり、友達との遊びには自然と公共機関を使うことが当たり前になりました。 話は変わりますが、一週間の初めての海外修学旅行に送り出すときは、非常に不安でたまりませんでした。帰国の日に迎えに行った空港で子供の笑顔を見たとき安堵し涙してしまいました。子供の目に力があり逞しさを感じたものです。 中学校では、勉強の方法を自分なりに模索し得ることができたことでしょうか。小学生ではリビングで勉強していましたが、勉強の方法が分かったころから徐々に自分の部屋で勉強するようになりました。それに、自分から進んで勉強するようにもなりました。学校生活も充実しており、友達との遊びも充実し、友達同士でディズニーランドなどに行くようになりました 。 修学旅行では、ホームステイを経験し文化の違いにカルチャーショックを受けたようでした。日本の良さを実感したと目を輝かせて説明してくれたことを思い出します。新たに経験することは机上の勉強に勝ると感じたものです。 高校生では、部活動と大学受験につきます。帰宅は、部活の為に遅くなり休日も部活。親と一緒に行動することが少なくなりました。徐々に親から離れていくのを実感したものです。大学受験では、親の時とは全く違っており、AO入試・願書はネットから。改めて、大学受験は、親の参加が必要であることを知りました。さらに、情報が多岐に渡っていますので、良い情報・子に合った情報を逸早く調べ知っておく必要があることも知りました。小中高の一貫校に通うことで、公立・都立・府立とは違う観点で色々な経験・体験が出来たと感じています。学校の施設は立派ですし、若い時に本物に触れることが出来たことは、生きてく過程において何かの役に立つと思います。そのベースとして、一貫校で子供が受けた教育は充実しており、公立・都立などとは質が違います。親達は、年収1000万以上であり、生きている世界が違いました。子供は、これらの環境で成長していますから、見る世界が広がるのでしょう。 このような環境で過ごした12年間は、必ず子供に響いているはずです。 子供は、大学、社会人、親、老後と人間として進むべき道を進み、その時に一貫校で良かったのか否かの答えが見えてくるのではないでしょうか。 最後に、私、親としては、12年間健康で元気に学校生活を送れ、色々なことを経験させられたことで十分であったと思っています。 あわせて読みたい記事はこちら! 小中高の一貫校に通うデメリット 私立小学校の勉強と生活 私立中学校に通うと分かる学費と勉強
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